2010年3月31日水曜日

祝☆リバティ15周年記念号出版

幸福の科学出版「ザ・リバティ」が15周年を迎え、5月号が発刊された。昨日の産経新聞の広告にも載っていたが、メインは大川総裁のコラムと最新の教え(宇宙もの)、そして政治経済(幸福実現党の提言など)だ。

個人的な話になるが、リバティ誌とは創刊以来からのおつきあいになる。
当時駆け出しのフリーカメラマンだった私は、何もわからず編集者と共に(ボランティアで)昨日時効になったオウム関連の取材や、東村山市議殺人事件などの取材に同行していた。そして時には自身が矢面に立つことになり、オウムの青山本部ビル前での取材では、丸腰でカメラを構えた私が、麻原が教団に現れるのを待って撮影するという危険な経験もした。(それもそのはずこの数日前に目黒公証人役場事務長が拉致されたばかりだったのだ)

実際、当時はまだどのマスコミも本格的な取材活動は行っておらず私一人(リバティ)だけだったが、その危険性は編集部からは聞かされていなかったのだ。そして、それは案の定、飛んで火にいる虫のごとくで本部ビルから駆け下りてきた信者数名に取り囲まれ、押し問答を繰り広げることになった。

当時の私は、血気盛んで「ここで怯んではいけない。相手を折伏してみせる!」と、自身が危険な状態におかれていることが客観的に見えておらず、青山の交差点で白昼堂々、6名位の信者に囲まれつつも彼らにインタビューを試み、持論を展開するなど危険きわまりない取材行為に及んでいた。

それを50M位離れた交差点の角から見ていた付き添いの編集者が慌てて総合本部に電話。
本部(現出版)から以前の師匠であるカメラマンの大塚氏が車で駆けつけてきてくれ、逆拉致された形で本物の拉致からは救われたのだ(笑)。

今となっては回りをヒヤヒヤさせたものの、自分自身にとっては若い頃の青春の思い出で、記憶に残るエピソードのひとつとなっている。
そんな歴史のあるリバティ誌が今月15周年を迎えたことはやはり感慨深い。

そして今月号は何より自身の取材原稿である「不況でも頑張る中小企業」(特集5ページ)が掲載された号である。ダブルで嬉しいというのが素直な気持ちだ。

「不況でも頑張る中小企業」に出てきた取材先ものづくり系中小企業のオーナー二人は本当に素晴らしいものをもつ会社の代表だ。

他にもたくさん素晴らしい日本の企業を取材させて頂きたかったが今回は2社にとどまった。伝えたい思いのごく一部しか伝えられていないかもしれないが、それでも栄えある「リバティ」15周年号に掲載して頂いたことは自身にとっても誇りと思っている。

今後もリバティ誌には、その唯一の価値を大切にしながらも、多くの人に長く深く愛される雑誌であって頂きたいと願っている。

リバティ編集部の皆様、そしてリバティ創刊当時から陰に日向に関わってくださった皆様や、愛読者の皆様に、「創刊15周年、本当におめでとう!」と心からの祝福を贈りたい。

2010年3月10日水曜日

第82回アカデミー賞におもう

第82回アカデミー賞が一昨日、3月7日(現地)に決まった。
誉れあるアカデミー賞を受賞したのは、ジェームズ・キャメロンの
「アバター」ではなく元妻のキャスリン・ビグロー監督の「ハート
・ロッカー」だった。

何だ、いややっぱり、そんなーって、感じの連発だったのが今年の
アカデミー賞。しかも皆さんご存知和歌山県太地町のイルカ漁を
盗み撮りした?いや、真っ向正面から撮影していますが、地元住人
の許可など一切なく勝手に撮影して編集した”ドキュメンタリー”
??が栄えある”長編ドキュメンタリー賞”を受賞したのだ。

いやぁ、これが今のアメリカの姿なのでしょうか。
かつてハリウッドは赤狩りの対象になり、政治思想と密接に結びつ
いていた業界であることは記憶にまだ残るところです。
もちろん当時自由闊達な議論が交わされていたハリウッドの知識人
をターゲットに警察権力の行使があったことは否めないと思います
が、その陰には時の監督や俳優で過激な思想を持つ方がいたことも
事実でしょう。

アカデミー賞を受賞した「ハート・ロッカー」はまだ観ていません
が、(近日必ずいきますね)今のアメリカ人の勇気を鼓舞するよう
な話なのではないかなと思います。
きっと素晴らしい映画なのでしょう。


しかしイラク戦争で傷ついているアメリカ…。
そのアメリカを代表するような映画が、イラク戦争ネタとつれない
日本の現政権などまったく配慮する必要がないといわんばかりの
日本たたきとも思える動物(いやイルカは動物じゃないとか)偏愛
ネタ。この賞を贈った意図を想像するにどこか空しさを感じます。

かつてない高収益を誇る「アバター」を無視してまで戦争映画を
選ぶ理由とは?そして同盟国日本に容赦ない(トヨタに続いて)
バッシング映画を選ぶアメリカとは?

今回、ナショナルジオグラフィックに所属するカメラマンがイルカ
愛護の精神とはいえ、人間よりも動物(いや失礼イルカ)の方が
大切だといわんばかりの人権侵害フィルムを撮って(それをドキュ
メントと称するのも気に食わないが)世界最高の映画賞のひとつを
受賞するのなら、アメリカの精神性も実は地に落ちたものだといわ
ざるを得ないでしょう。


リアルな場面でかつての「世界のリーダー」として力を誇示する
ことなく凋落に向うアメリカ。
何かと無理やりに戦っているようなアメリカ。どこか危なげで、
もの悲しげなアメリカの姿がそこに投影されているように私には
思えてならないのです。

10代の頃から世界をリードしてきたアメリカに憧れた私にとって
今年のアカデミー賞はなんだかすっきりしないものでありました。