2009年9月19日土曜日

八ツ場ダム凍結問題

 民主党政権が発足し、鳩山内閣が本格的始動したシルバーウィーク直前のこと。

続々と、自民党政権時代との違いを浮き彫りにせんがために躍起だって「公約実現」と称し、手荒な政府の方向転換が行われようとしている。
まあ、勝ったわけだから「公約実現」結構なことではあるが、何せそのやり方が荒っぽい。来年度の予算編成再編に始まり、何と言っても政府の公共事業として50年あまりの歳月をかけて県・町・各自治体の合意を得て工事が半ばまで終わったといわれる八ツ場ダムの工事を中断、凍結した。衆院戦の終盤から、民主党優勢と見た国土交通省が早くも工事業者の落札を中断。「様子を見る」とのこであった。しかし、信じられない思いがするのは、既に大規模の工事が進捗し、それ以前に土地の買収から、町民の移転、墓地の移転まですべて決着が付いていることだ。さらに町の地形や自然も現状復帰できるとは到底思えないからだ。この時点では、意地を通すだけの後先考えない強引な工事中止と思われる。

まだ現場をこれから前原大臣が視察に訪れるというが、町長は「ダム建設中止前提なら会わない」と、
そこまで自治体の長とこじれている。

ある方がくしくも語ったのは、「民主党は、経費削減と投資との区別が付いていない」という言葉だ。そう、NHKでも(土曜夜の番組)新しく若い市長を迎えた自治体が、プロジェクトチームとともに赤字経営を抜本的に改革していくというストーリーのドラマがあるが、そこでも時代錯誤な描き方のような気がするが、公益事業の甘い汁を吸って生きた来た地元ブローカーのような男と、役場のプロジェクトチームとが対立するという構造で描いている。それに加えて若い市長が予算削減派(プロジェクトチーム)と公益事業の継続という板ばさみに真摯に悩むという構図なのだが、やはりそこがNHK。公費削減を推進するプロジェクトが悲劇のヒーローのようにカッコよく正統派のように描かれているのだ。確かに無駄な経費を削るのは大切なことだ。それをしっかりやらなくてはならない。しかし、悪代官のように描かれているブローカーの言うことも一理ある。「希望のない街には誰も住みたがらない」「ビジョンを示せ」である。そうだ、そうだ、と私は思った。次週では、何やらプロジェクト反対派を説き伏せるために市長命令で「削減と同時に街の未来を指し示せ」というのがミッションとして与えられるようだが、このドラマは最後にどう決着をつけるのか。少々、生唾の思いを抱きながら今のところは見ている。

ほんとうは先にビジョンを差し示し、その上で経費の削減(赤字削減)を同時に進めていくことが望ましいのだと思う。

言われてからやるのではほんとうはもう遅い。削減することばかりを考えていては、未来を形作るビジョンや投資が尻つぼみになってしまう。同時に考えつつ、投資と経費のところを分けて考える、頭の切り替えが必要だ。それにはものすごく高い認識力と政治判断、経営能力が要すると思う。しかし、民主は政権政党となった今、その判断を過つことによって国民に多大な損失を生み、日本の経済の繁栄を後退させてしまうことになるのだ。 どうか慎重に物事を進めてほしい。

民主党よ、焦るな!今こそ焦らなくてもよい。300以上の議席を単独で取りつつも急激な舵回しをするということは、自分たちの政権担当者としての実績のなさ、自信のなさが大きく影響しているのだ。何せ、何の実績がなくても「民主」という看板の元で立候補した候補者はフリーターからでも、薬害患者でも議員先生になれるのだ。やや厳しい言い方だが、要は何の実績もないところから、何もやらなければ何もやらなかったと国民の目に映ることを恐れ、極端に過剰な「公約実現」に走っているのが今の民主政権であり、その犠牲になることが予想されるのが八ツ場ダムとその住人だ。ひいては今後の日本の景気そのものが萎縮へと進むだろう。(ああ、もう勘弁して!)

国民の大半は「そんなに言うなら一度民主にやらせてみようか、自民もだらしないしな」から始まったと私は見ている。ほんとうの意味でこの政党を支持してよいのかどうか、は国民はある意味ほんとうには判断できていない状況でもあると思われる。つまりは今は「御手並み拝見内閣」なのだ。あくまでテストケースの。

これ以上長々書いても仕方ないが、とにかく国旗に拝礼くらい出来る人に衆議院はおろか大臣にはなっていただきたい。(泣)

アメリカの民主党なら、アメリカ国旗に忠誠を近い敬礼をするが、日本の民主党は、国旗を破り貼り付け自分たちの党旗を作る。別にリベラルなんじゃなくて、ただの左派政党崩れなんじゃないの?と私は申し上げたい。来年夏の参院選ではもはやマスコミはじめ国民との蜜月は存在しないと思われる。早くも秋風が強く感じられるのは、気のせいだろうか。

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