2012年6月15日金曜日

12年前におきた奇跡の体験


この夏、買ったばかりのスポーツサイクルで颯爽と取材へって、もちろんそんな颯爽とはしていないんですが、昔は車でよく通っていた目黒通り沿いを今日は、久しぶりに自転車で目黒方面へと向いました。

昼間の目黒区は碑文谷のダイエーとか、クイーンズ伊勢丹やらで意外と歩行者の通は混雑していて、意外と爽快感がなかったですね。自転車はスピードの出る広い4車線道路の目黒通りを走れるわけもなく、ひたすら行き交う歩行者と、自転車、そして一時停止を無視して通行する車やバイクと格闘しながら往復2時間半の距離をこぎ続けました。

そんな帰り道、ホームタウンの世田谷通りに入ってから路地から飛び出してきたばいくとぶつかりそうになって…。「ほんと危ないなあ」って思っていたらある日のことを思い出したんです。

今思えば、あれは奇跡に近いものだったのかなと思うんですが、2000年頃、日産のマーチに乗っていた頃、比較的、車間を空けて、自然な流れに任せて目黒通りを走行していたのですが、いきなり前を走っていたアルファロメオが後ろ向きにスピンしながら、わたしの運転する車に向って暴走を始めたのです。

一瞬の出来事でしたが、くるくる旋回しながら後退してくるアルファロメを見ていたら「もうこれはダメだ」と思ったんです。その瞬間,心の中で「せめて取り乱すことなく、安らかにあの世に旅立てますように」と自分でも一瞬のうちに頭が切り替わって覚悟ができたんですね。

それでもう目を閉じてしまおうかなと思った瞬間、30mくらい手前のところで急にアルファロメオのスピンが止まって歩道の脇に停車したんです。

目黒通りは片道2車線、そのままでは車体がぶつかってしまう距離だったのですが、ふと横をみると、いつも往来が激しい目黒通りの片側に車は走行していない。その隙にハンドルを一気に右に切り、私はアルファロメを難なく交わし、先程までの異常事態が嘘のように、何ごともなかったかのように他の車から見ると平然と走行している私の車があるだけでした。

あまりの一瞬とも言える時間だったのですが、でもスローモーションのようにその時、頭によぎったこと、覚悟を決めたときの自身の安らかな気持ちを今でも鮮明に覚えています。

人間、いざとなると強いものです。

覚悟をきめられるものなのですね。それはまあ、子供のときから信仰のある生活環境に生き、何ら疑問の余地を挟むことなくあの世の世界を信じて生きてきましたから、そのお陰でしょうか。それとも目に見えないところで見守って下さっている霊的パワーのお陰かもしれません。

いずれにしろ、その時の私は、まるで異次元空間にタイムスリップしたような、この世とあの世の一瞬の間にいたような時間を過ごしたように思います。

あのとき、自分を加護して下さった存在があったのならそれはどこかでお参りにでも行って感謝しないといけませんね。今思えばそれだけでは感謝が足りないかもしれません。

生きる必要がなければ、あの時、33歳くらいの自分であの世に旅立っていてもおかしくなかったのですから、生かされている意味が、何か大きな意味があるのかもしれません。

であるならば、だいぶ時間が経ってはしまいましたが、何らかの形で今後の人生でお返しをしなくてはいけませんね。

今日はそんな10数年前のことを昨日のことのように思い出したので、blogに書き留めてみました。

皆様方は、決して惜しまれるような交通事故等に遭いませんように。

ただいつでもあの世に旅立てる心境というのも人間いつ何時何があるか分かりませんから、心の準備だけはしておきたいものです。

またあの時のような透明な心境になれるかどうかは分かりませんが、自分が霊界から来た天上の住人であり、またそこに還るのだと思えば死は恐れるに足りないものであることは言うまでもありません。

どんな人もに等しく死は訪れますから。またその日は決して悪いことではなく、自分の生きた人生を清算する新たな旅たちの日でもあるのです。


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