堅い話をすれば「仕事とは何か」、「生きることと仕事とのつながり」ってこういうことなのかなあ、と思うのですが、いや最近、つくづく実感することがあります。
仕事を推進していく力は、やはり愛と人間力だなということ。
日頃、お世話になっているエディターE氏ですが、この方の仕事能力はなんというか、いかにも”できる人”って感じじゃない。むしろ、ほんわかした笑顔に、ちょっとふっくらとしてきたお腹でまわりに安心感を与えてくれるようなひとなんです。
周囲(私を含む)に対する自然な気配りや、リスペクトはもちろんのこと、後輩や、同僚に対してもひとりひとりの呼び名も可愛らしくて、相手に対する優しい眼から発する言葉があります。
温かい。そう、人柄が。
私もかれこれ社会人になってメディアに携わる仕事をはじめて20年以上が経つけれど、
いろいろな人とお付き合いしてきたと思うし、「袖すり合うも他生の縁」で、何かのご縁を感じることも多かったようには思います。けれど、そうしたインパクトの強さを感じるよりも、人と人の間に馴染んで、その繋がりがあたり前のように感じられる、ということが大切なんだなあと。
取り立てて何か話題に上ったり、何か考えなきゃいけないような人間関係があるわけではない。
自然に見える形でその人の存在がある、その人の働きかけによって物事が滞りなくうまくいっている、そんなことがとても肝心かなと。多分そんな風に自然にその人が見えなければ我々の間には何か無理をしているものがあるってことでしょ(笑。
そう考えたら、あたり前のようにうまくいってるように感じさせてくれるって人ってすごいな。
そんなふうに思わせてもらえる人との出会いがあったんだ。
実際、どこの業界でも誰でも、人を色眼鏡で見たり、自分たちの企業カルチャーや、仕事のやり方をあたり前に感じてて、それ以外の人のやり方や、カルチャーに物言わぬ批判をしていることが多いんじゃないかと思うんだ。ちょっとうがった見方と思われるかもしれないけどね、やっぱり中に入り込んで仕事してみると、そういうことって多いよね。どんな業界でも。
だから、「他人のふり見てわがふり直せ」なんて、昔のひとが考えた教訓がいまも生きているわけだね。
仕事やひとに対して自分の色をつけず、人と人との潤滑油になるような生き方をすること、これができる仕事人間ていうのはどんな企業でも、どんな相手でもきっとうまくいくと思うんです。確信こめて!
自分も他人も認め合ってリスペクトして仕事しあうには、自分を抑える必要もあるし、時には”無になって”仕事そのものと向き合う必要があると思うんだけど、自然体の姿の自分で生きていくために必要なのは、やっぱり愛だな。
愛ある人生を地で生きているひと(家族や友人・他人を大切にしているひと)っていうのは、自然と許したり、仕事仲間やお客様にも優しく、温かいまなざしで向き合えるものだと思う。
最近は、そんな温かい家庭を持った優しい諸先輩がた、私の見習うべき歳の若いディレクターたちも多くなったなと思います。やっぱり所帯を持つって人間にとっては大事なことなんだよね。
いまの自分には一生こないことかもしれないけれど、
自分自身に対する正しいリスペクトと愛を持ち、他人にも自分同様、愛と敬意もって自然体で、ことにあたりたいと思います。今の自分にできること、どんな環境のなかでも最善を尽くして大輪の花を咲かせる蓮の花のような自分になりたいなあ、なんて思う次第です。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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